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屋根点検は必要?点検方法と業者選びの注意点

屋根は普段目にすることが少ないため、雨漏りさえしてなければ問題ないとお考えの方も少なくありません。

しかし、屋根の劣化を放置してしまうと建物自体にも大きく影響する恐れがありますので、問題の早期発見と補修を行うことが大切です。

このページでは、屋根点検の必要性や点検の方法について説明いたします。

屋根点検の必要性


屋根は、外壁のように普段から目視で確認することは難しい箇所ですが、建物の中に住む人や構造体を紫外線や雨風から守るという重要な役割があります。

しかし、刺激をダイレクトに受け続けることで、徐々にダメージが蓄積していくため、屋根の点検は欠かせません。

屋根の劣化をそのまま放置してしまうと雨漏りを引き起こす恐れがあり、劣化が進行することによって構造体まで被害が及んでしまう恐れもあります。

建物の寿命を縮めることになってしまうため、定期的に屋根の点検を行い早期に問題を見つけ、被害を最小限に抑えることが大切です。また、早期にメンテナンスを行うことで、修繕コストの節約にも繋がります。

屋根点検を行うタイミング

5年に1度を目安に


1年ごとに点検ができれば安心ではありますが、毎年の点検は大変な場合が多いと思いますので、約5年を目安に点検を行いましょう。

もし、10年以上1度も点検をしていない場合は、屋根の劣化が進行している可能性がありますので、雨漏りなどの目立った症状がなかったとしても、専門の業者に点検を依頼するようにしましょう。

台風や大雪などの後


台風や突風、大雪などの自然災害後は特に屋根にダメージを受けやすく、雨漏りが発生したり、屋根が割れたり落下する危険性もありますので、大型の台風や大雪の後には屋根の点検をされることをおすすめします。

ただ、災害後ご自身で屋根に登ることは控えましょう。高い屋根から誤って転落し命を落としてしまう危険性もありますので、専門の業者に見てもらうと安心です。

屋根材別の点検方法

屋根材によっても点検時にチェックするポイントが異なります。屋根材別の点検をする時のポイントは以下の通りです。

スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)


スレートとは、セメントでできた厚さ5mm程度の薄い板状の屋根材です。

セメントは防水性が低いため、塗装の状態を確認する必要があります。定期的に塗装を行い表面を保護するようにしましょう。また、スレート屋根はひび割れや欠け、棟包の釘抜けも起こりやすいので注意が必要です。

劣化が激しい場合、屋根の上に人が乗るだけで割れてしまうこともあるので、細かなひび割れもしっかりとチェックし、状況が深刻化する前にメンテナンスを行うことが重要です。

【点検時にチェックするポイント】
・屋根材の浮きやズレ
・屋根材のひび割れや反り
・塗装の状態
・コケや藻の繁殖具合
・棟板金の浮きや反り
・棟包の木下地の状態(釘の浮きなど)

瓦屋根


瓦とは、粘土を焼き固めて作られた屋根材です。

瓦屋根は、耐久性は非常に高いですが、雹や強風時の飛来物、アンテナの倒壊などによって瓦が割れたり、欠けたりしてしまうことがあります。

損傷した部分から雨水が浸入し、雨漏りが発生してしまう場合もあるため、瓦の割れや欠けがないか目視で確認します。地震や強風によって瓦が動き、ズレたり外れてしまうこともありますので、瓦本体の浮きやズレにも注意が必要です。

また、瓦と瓦の隙間を埋めている漆喰の耐用年数は20年程度で、経年で徐々に劣化しひび割れや剥がれが起こります。漆喰が劣化することによって瓦を固定する力が弱くなって行きますので、点検の際には漆喰の状態もしっかりと確認します。

【点検時にチェックするポイント】
・棟瓦の漆喰に剥がれがないか
・熨斗瓦の番線のゆるみや欠落の有無
・瓦の浮きやズレ
・瓦の割れや欠落
・下地材の状態
・コケや藻の繁殖具合

金属屋根


金属屋根は、数種類に分類できますが中でも、ガルバリウム鋼板が現在の主流となっています。

金属屋根のほとんどは、表面を保護するために塗装されていますが、経年劣化による色あせや剥がれがないか確認します。もし塗装に剥がれがある場合には、その部分からサビが発生していないか注意する必要があります。

また、金属屋根には屋根材を固定するためにビスや釘が多く使われているので、抜けていたり緩んでいないか確認します。

【点検時にチェックするポイント】
・棟板金の浮きや反り
・錆発生具合
・釘抜けの有無
・屋根材の反りやズレ
・塗装の状態
・シーリングの劣化状況

屋根点検の費用

屋根の点検費用は、5,000円〜15,000円が相場です。 屋根修理を前提とした現地調査であれば無料の場合が多いですが、点検のみ依頼する場合は費用が発生します。

家を建てたハウスメーカーや工務店で、無料で点検をしてくれる場合もありますので、まずは問い合わせをしてみましょう。

自分で屋根に登って点検するのは危険


ご自身で屋根に登るのは非常に危険です。屋根の点検は、必ず専門の業者に依頼するようにしましょう。その理由としては、以下の点が挙げられます。

落下事故に繋がる危険性がある

屋根の点検は、高所で作業を行わなければならず、恐怖心から身体が萎縮してしまい思うように動けず思わぬケガに繋がる恐れもあります。また、コケなどで滑りやすくなっていることもあるため、転落などの危険があります。

特に、勾配がきつく複雑な屋根などでは、転落の危険はさらに高まります。屋根修理のプロであっても、毎年転落事故やケガの事例が後を絶たないほどです。

そのため、足場のないハシゴを使った高所での作業は、絶対にやめましょう。

屋根を傷つけてしまう可能性がある

劣化が進行した屋根材は、人が立つだけで簡単に破損してしまうため、屋根に上がったことによって被害をさらに広げてしまう可能性があります。

また、屋根には強度の弱い所があり、屋根下の骨組みを理解しているプロであれば、経験を基に避けて登ることができます。しかし、素人の方が屋根に登った場合は、屋根の構造を熟知していないため、誤って強度の弱い部分を踏み、破損させてしまうこともあります。

専門知識が無いと正しい判断はできない

屋根点検は、劣化状況を見極めることで問題が起こる前に、補修が必要かを判断するために行います。そのため、豊富な知識を持った専門業者でなければ、劣化の初期症状を把握することはできません。

素人目で見て分かる劣化箇所は、すでに補修作業が必要な箇所である場合がほとんどです。大規模な補修作業にならないためにも、業者による定期点検を行いましょう。

また、誤った修理法で雨漏りの修理を行い、余計に雨漏りが酷くなってしまうケースも少なくありません。

自分でできる安全な点検方法

自分でできる安全な屋根点検の方法は以下の通りです。

2階の窓から1階の屋根を確認する


1階部分の屋根であれば、2階の窓から確認することができます。色あせやサビ、破損個所がないかチェックしてみましょう。

室内から目視点検を安全に行えます。ただ、窓から身を乗り出しすぎると落下してしまう危険がありますので注意しましょう

脚立やハシゴを使う


脚立やハシゴを使うことで、屋根の上に登らずに目視点検を行うことが可能です。この時、脚立やハシゴをしっかり押さえてもらうため、必ず複数人で作業を行いましょう。

1人での作業は、足場が安定せず転倒したり、万が一事故が起こったとき助けが呼べない場合もあるので危険です

屋根裏を確認する


天井に設置されている点検口から屋根裏に登ることで、屋根裏の点検ができます。屋根裏を確認する際は、シミや断熱材の湿りがないか確認しましょう。もし、雨染みなどができていれば、そこから雨漏りしている可能性があります。

屋根裏を歩く際は、天井を踏み壊す恐れがあるため、必ず、梁や桁の上を踏むようにしましょう。

屋根点検を行う業者の選び方

屋根点検を行う業者を選ぶ際には、以下の2つのポイントに注意しましょう。

時間をかけて丁寧に点検してくれるか


業者を選ぶ際には、目視だけではなく実際に屋根に登って、細部までしっかりと点検をしてくれる業者を選ぶようにしましょう

ただ、屋根の劣化状況によっては、屋根に登ることで屋根材を破損してしまう恐れがある場合もあります。そのような場合でも、ドローンやカメラを使って確認したり、注意点について丁寧な説明がある業者であれば安心です。

業者によっては、屋根の状態も見ずに、面積だけで見積もりを出すような業者もあるので注意が必要です。

屋根の写真や動画を撮ってくれる


点検の際に、屋根の写真や動画を撮影しわかりやすく説明してくれる業者であれば信頼できます。

ただ、悪質な業者の中には、わざと屋根を傷つけて写真を撮り、故意に工事が必要な状況を作ろうとする業者も存在しますので、業者が点検を行う際には必ず立会いを行い、不審な点はないか注意するようにしましょう

点検商法には注意!悪徳業者の手口とは?


悪質な業者の場合、ただの点検を称してお客様を騙そうとするケースがあります。以下のような業者には注意が必要です。

飛び込みで「無料点検します」と言ってくる

突然インターホンを鳴らして訪問し、「屋根を無料で点検します」という業者には注意が必要です。

このような業者の場合、点検後に強引に契約を迫ったり、不要な工事を盛り込んだ高額の見積もりを提示してくる場合がありますので、その場で契約をするのは絶対にやめましょう

そのような業者から見積もりを受け取ったとしても、契約は急がず、ご自身で依頼した複数の業者から見積もりを取り内容を比較するようにしましょう。

「近くを通ったら屋根の破損が見えた」と言って点検しようとする

「近くを通ったら屋根の破損が見えた」と言って点検を迫るのも、悪徳業者に多いパターンです。そのような業者を屋根に登らせてしまうと、わざと屋根を傷つけて、補修が必要だと契約を迫ってくる場合があります。

そのため、悪徳業者の可能性が高い訪問業者から、点検のため屋根に登らせてほしいといわれてもできる限り断りましょう。

そのような悪徳業者は、「悪天候の後」に増加しますので、台風や嵐の後に訪問してくる屋根点検の業者には、特に注意が必要です

まとめ

屋根点検を定期的に行うことで、問題を早期に発見することができますし、建物の耐久性を長期的に維持するためにも屋根の点検は欠かせません。

ただ、ご自分で屋根に登って点検を行うのは転落や屋根の破損などのリスクが伴いますので、必ず専門の業者に依頼するようにしましょう。

また、台風や地震などの後には、点検商法を利用した悪徳業者が訪問する可能性もありますが、そのような業者から「無料で点検します」などと言われても、屋根に登らせないよう注意しましょう。

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