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よくある雨漏りの原因と雨漏りのサイン

建物は常に紫外線や雨風などの影響を受けているため、月日の経過とともに様々な劣化症状が見られるようになります。

雨漏りは屋根が原因と思われがちですが、外壁やベランダなど様々な箇所で発生する可能性があります。

雨漏りの被害を拡大させないためにも、雨漏りの原因を理解し、サインが現れていないか定期的に点検をすることが大切です。

このページでは、よくある雨漏りの原因や雨漏りのサインについて説明いたします。

雨漏りの原因1:屋根

屋根の雨漏りは、主に以下の5つのケースが原因となって発生します。

屋根材の浮きや割れ

屋根は建物の中でも特に、紫外線や雨風の影響を受けやすい場所です。屋根材の劣化や飛来物などによる外部の衝撃によって、屋根材の浮きや割れなどが起こるとその部分にできた隙間から穴水が浸入してきます。

屋根材の下に敷かれている防水シートの状態に問題が無ければ、すぐに雨漏りが発生する心配はありません。

しかし、防水シートも劣化している状態であれば、雨水が防水シートの下まで浸入し屋根内部の下地が腐食してしまう恐れがあるので、早急に部分補修やカバー工法、葺き替えなどのリフォーム工事による対処が必要です。

棟板金の破損・釘の浮き

スレート屋根や金属屋根などは、屋根の棟(最頂部)に棟板金(むねばんきん)と呼ばれる屋根の棟部を覆う板金が取り付けられています。

棟板金は雨風の影響を非常に受けやすく、強風などによって板金がズレたり剥がれてしまう場合があります。また、固定している釘も気温の変化や水分の影響などによって7〜8年程度経つと釘浮きが起こるようになります。

棟板金に破損や釘浮きが生じることによってできた隙間から雨水が入り込むことによって雨漏りが発生します。このような状態になってしまうと、棟板金の中にある貫板と呼ばれる木材にまで雨水が入り込み腐朽してしまう恐れがあります。

垂木が腐朽してしまうと、屋根材や板金をしっかりと固定することができなくなってしまうため、強風の際に棟板金が飛散したり、落下し二次被害を引き起こす危険性も十分にあります。

そのような事態を防ぐためにも、定期的に点検を行い棟板金が破損している場合は、棟を新しいものに付け替えたり、再度釘を打ち直して修理をする必要があります。

漆喰の崩れ

瓦屋根には、瓦同士の隙間を埋めるために漆喰が施されています。

漆喰の内部には、葺き土と呼ばれる瓦を固定する土が詰められており、漆喰はその葺き土が雨風によって浸食されるのを防ぐ役割があります。

漆喰が経年劣化によって剝がれてしまうと葺き土自体が雨風に晒され、数年単位で雨水に浸食されることで雨漏りが起こります。

また、剥がれ落ちた漆喰は雨樋を詰まらせる原因にもなりますので、定期的に屋根の点検を行い劣化の状況に応じて、古い漆喰を撤去した後、漆喰を塗り直しを行う必要があります。

雨樋の詰まり・破損

雨樋には、屋根に降った雨を地上や下水に排出するという役割があります。

雨樋は、大きく分類すると「軒樋」「集水器」「竪樋」の3つで構成されていますが、この3つが正しく機能しないことが原因となり雨漏りが発生する場合があります。

雨樋に、ゴミや落ち葉などによる雨樋の詰まり、雨樋のひび割れや外れ、雨樋の歪みや勾配不良などの不具合が生じると、オーバーフローを起こし想定していない箇所に雨水が流れ込んでしまいます。

オーバーフローによって外壁などを濡らしてしまうことによって劣化が進行し雨漏りが発生します。

雨樋の詰まりは、溜まったゴミや落ち葉を取り除くことで解決できますが、ひび割れや外れなどの症状が見られる場合は、部分的な修理や雨樋全体の交換が必要になります。

天窓(トップライト)のパッキンの劣化

天窓のガラスと屋根の隙間は、コーキング材やゴムパッキンで埋められています。隙間を埋めているコーキング材やゴムパッキンは紫外線や雨の影響によって劣化し、肉痩せや亀裂が起こることでできた隙間から雨水が浸入します。

劣化の程度が軽度な場合は、コーキングで破損部分を塞いで修理をしますが、天窓自体が寿命を迎えている場合や建物内部まで浸水してしまっている場合には、全体を交換する必要があります。

コーキング材などは10年を経過すると劣化が見られるようになるため、屋根塗装などに合わせて定期的に補修を行いましょう。

雨漏りの原因2:外壁

外壁の雨漏りは、主に以下の2つのケースが原因となって発生します。

外壁材のひび割れ

外壁は、物理的なダメージや経年劣化によってひび割れが発生する場合があり、亀裂部分の幅が0.3mm以上の場合には、外壁の内部までひび割れが達している可能性があります。

内部までひび割れが進行していると、浸入した雨水によって腐食やカビの繁殖が進行してしまう恐れがあります。特にモルタル外壁の場合は、経年劣化や乾燥収縮が原因でひび割れが起こる可能性が高いため注意が必要です。

症状が軽度の場合には、パテやシーリング材を充填し隙間を埋めて補修をしますが、ひび割れが大きい場合には、外壁面を電動カッターでカット(U字カット・V字カット)し、樹脂モルタルを充填して補修をします。

また、ひび割れの状態が深刻な場合やひび割れている箇所が多い場合には、部分補修ではなくカバー工法や張り替えなどのリフォーム工事が必要になる場合もあります。

目地のコーキング劣化

サイディングやALCなどの外壁では、継ぎ目にコーキング材が充填されています。

紫外線や雨によってコーキングが劣化すると肉痩せや亀裂が起こり、それによって生じた隙間から雨水が建物の内部に浸入することで雨漏りが起こります。

症状が軽度な場合は、コーキングの打ち直しや増し打ちで補修をします。しかし、症状が深刻な場合は、外壁内部にある防水シートや下地材も劣化や腐朽してしまうため、外壁を剥がして交換する必要があります。

コーキング材は、10年を経過すると劣化が見られるようになるため、外壁塗装などに合わせて定期的に補修を行いましょう。

雨漏りの原因3:窓サッシ

窓サッシからの雨漏りは、主に以下の2つのケースが原因となって発生します。

コーキングの劣化

窓サッシの周りは、コーキング材を充填して外壁との隙間を埋めています。コーキング材の耐用年数は、10年程度と言われており、経年によって肉痩せや亀裂などの症状が現れるようになります。

肉痩せや亀裂などによって、生じた隙間から雨水が浸入することで雨漏りが起こります。

部分的なひび割れや破損など症状が軽度な場合は、既存のコーキングの上から重ねてコーキングを充填する、増し打ちと呼ばれる方法で補修をします。

症状が深刻な場合は、既存のコーキングを全て剥がしてから、再度新しいコーキングを充填する打ち直しと呼ばれる方法で補修を行う必要があります。

窓サッシ周辺の外壁のひび割れ

窓などの開口部は、上下左右に負荷がかかりやすいため外壁が斜め方向に向かってひび割れてしまう、開口クラックにも注意が必要です。

開口クラックは雨水が入り込みやすい場所にできるため、ひび割れから外壁内部へ雨水が浸入して雨漏りが起こるケースは非常に多いです。

外壁のひび割れが軽度な場合は、コーキングなどでひびを埋めて補修をしますが、すでに内部まで浸水してしまっている場合には、外壁材を剥がして内部の防水シートや下地材を張り替える必要があります。

雨漏りの原因4:ベランダ・屋上

ベランダ・屋上からの雨漏りは、主に以下の3つのケースが原因となって発生します。

防水層のひび割れ・剥がれ

ベランダや屋上の床面には、雨水から建物を守るため表面に「防水層」が形成されています。

防水層の形成にはいくつかの方法がありますがいずれの場合でも、雨風・紫外線・外気温の変化・湿度・衝撃などの影響で経年劣化が進行します。

劣化によってひび割れや剥がれなどの症状が現れると、劣化によってできた隙間から雨水が浸入して雨漏りに発展してしまいます。また、防水層に浸入した雨水は乾きにくく、木部の腐食や金属部の腐食やサビを引き起こします。

各工法ごとに補修方法は異なりますが、一般的に戸建て住宅のベランダ防水工事で使われているウレタン防水やFRP防水の2種類です。

症状が軽度な場合は、防水層の表面を保護しているトップコートの塗り替えでメンテナンスが可能です。しかし、防水層自体まで被害が進行している場合には、防水層自体を新たにを作り直す必要があります。

排水口の詰まり

ベランダや屋上からの雨漏りで、特に多いのが排水口の不具合が原因となって発生するケースです。

通常ベランダや屋上に溜まった雨水は、排水口から排水管を伝って外に流れていきます。しかし、ゴミや落ち葉などが排水口に詰まってしまうと、雨水を排水できずにそのまま水が溜まってしまいます。

防水層に長期間水が溜まってしまうと劣化を早める原因になりますし、さらに劣化が進行し防水機能が低下すると溜まった水が防水層にできた隙間から建物内部に入り込む恐れがあります。

また、小雨程度の雨水であれば時間をかけて徐々に流れる場合もありますが、大雨が降ると水の圧力で排水管の接合部などが破損して水が染み出すことによって室内に雨漏りが起こる場合もあるので注意が必要です。

排水口の詰まりは日頃のお手入れで予防できますので、定期的にゴミや落ち葉などを取り除いたり掃除をするようにしましょう。

笠木・手すりの劣化

ベランダや屋上の周囲にはパラペットという背の低い壁が設置されています。笠木は、この壁や手すりの一番上に被せられている仕上げ材のことを指します。

笠木には、上から降り注ぐ雨や紫外線から手すりや塀などを守る役割がありますが、笠木自体の劣化や不具合が原因となって雨水が浸入してしまうケースも非常に多いです。

笠木は、雨水を通さないよう金属で作られていますが、板金のズレや錆、固定するための釘やビスの緩みなどによって隙間が生じることによって雨水が浸入します。

また、笠木の下は、防水シートや防水テープなどで内部まで雨水が浸入するのを防いでいますが、経年劣化や施工不良などによって防水シートが破れたり腐食したりすることで、建物内部まで雨水が浸入し雨漏りが起こります。

笠木・手すりが劣化している場合は、劣化状況に応じてコーキング補修や笠木の交換、笠木の内部に取り付けられている防水シートの交換などを行います。

雨漏りが発生しているサインとは?

以下のような症状がある場合は、雨漏りが起きている可能性が高いので注意が必要です。

天井や壁にシミができている

天井にシミが出来ている場合は、雨漏りが原因で建物内部に雨水が溜まっている可能性があります。

屋根材や外壁材の下には、雨水の浸入を防ぐために防水シートと下地材である木材が取り付けられていますが、天井にシミが確認できる場合は、すでに防水シートの劣化が進み防水機能が低下しているサインです。

建物内部に侵入した雨水によって、木材の腐食やカビが発生している可能性も高いので、シミを見つけたら早めに対処することが大切です。

壁紙クロスにカビが生えている

壁紙クロスにカビが生えている場合も雨漏りをしている可能性があります。

窓周りの壁紙や床にカビが発生している場合、原因として「結露」と「窓と壁の隙間からの雨漏り」の2パターンが考えられます。

結露であれば適度に換気をし、室内との寒暖差に気を付けることによって改善を見込めますが、雨漏りが原因であれば早めの修理が必要です。

カビは建物への影響だけではなく、アレルギーやシックハウス症候群などの健康被害にも繋がりますので、見つけた時は放置せずに、専門業者に調査してもらうことが大切です。

壁紙クロスの剥がれや浮きが見られる

雨漏りによって壁紙が剝がれたり、浮いてしまっている場合も雨漏りが原因の可能性があります。

ただ、カビと同様に結露など外部からの湿気や経年劣化なども原因として考えられますが、剥がれたクロスに雨染みが拡がっている場合は、雨漏りが発生している可能性があります。

雨漏りが原因の場合には、剥がれた壁紙を自分で接着剤で貼り直せたとしても、根本的な解決にはなりませんので、状況が悪化する前に、専門の業者へ相談されることをお勧めします。

室内がカビ臭い

壁紙や天井にシミらしきものはないけれど、雨が降るとなんだか家がカビ臭くなるという場合も、天井や外壁の内側に水が溜まりカビが発生している可能性があります。

建物内部に発生したカビは目に見えるものではないので確認するのは難しいですが、建材が常に湿気や雨水にさらされる状態となれば、シロアリ被害や建物の強度の低下などの危険性もあります。

普段の生活で少しでも異変を感じたら早めに専門業者へ相談するようにしましょう。

雨漏りは放置せずに専門業者に相談しましょう

雨漏りを放置してしまうと、カビやシロアリ被害、漏電、建物の構造体が腐食、耐久性や耐震性の低下など様々な被害が被害が起こる可能性があります。

雨漏りの被害が拡大してしまうと補修費用が高額になってしまうだけではなく、最悪の場合は「天井が抜け落ちる」「建物が倒壊する」危険性もあるため、雨漏りサインを見つけたらすぐに専門業者へ相談することが重要です。

また、雨漏りの原因や侵入経路を特定するには、豊富な知識と経験が必要です。建物の構造を理解しないままむやみに穴を塞いでしまうと、予期せぬ部分に水が溜まり雨漏りの被害が拡大してしまう恐れもあります。

雨漏り被害を最小限に抑えるためにも、少しでも気になる点があれば知識や経験の豊富な専門業者に依頼して確認してもらうようにしましょう。

まとめ

建物は日頃から雨風や紫外線、地震による揺れといった様々な影響を受けることで劣化が進行します。

建物の劣化によって、屋根や外壁、サッシ周り、ベランダなど様々な箇所から雨漏りが発生する可能性があるので、定期的な点検とメンテナンスを行うことが大切です。

雨漏りの予防として普段の生活でも、雨漏りのサインを見逃さないよう目視でチェックするといいでしょう。

すでに雨漏りが発生している場合には、放っておくと被害が拡大し家の寿命を縮めるだけでなく、健康を害する恐れがありますので、雨漏りのサインを見つけたらすぐに信頼できる業者へ相談しましょう。

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