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破風の修理・交換方法と費用相場

破風板は、屋根を構成するパーツのひとつです。聞きなれない方も多いと思いますが、屋根を守るための非常に重要な役割を担っています。

ただ、常に紫外線や雨風に晒されているため、経年劣化や強風、自然災害などで破損したり不具合が生じてしまうことがあります。

破風板の劣化が進行すると、内部まで腐食して建物全体に重大なダメージを与える恐れもあるので、症状に気付いた段階で早期に修理を検討することが大切です。

このページでは、破風板の役割や破風板に現れる劣化症状、修理方法などについて説明いたします。

破風板の修理方法と費用相場


修理方法は、主に「塗装」「金属板金巻き」「破風板の交換」の3種類があります。いずれも場合も、破風板が2階以上の高さにある場合には、足場を仮設する必要があります。

面積によって費用は異なりますが、足場の仮設費用は一般的に15〜25万円程度が相場となります。

塗装の費用相場

色あせや塗膜の剥がれなど症状が軽度の場合は、塗り替えでの修復が可能です。塗り替えをすることで、塗膜が表面をコーティングし、雨風などの外部刺激から破風板を守ることができます。

破風板の塗り替えは、新築や前回の塗装から10年程度を目安に行いましょう。破風板の塗装費用は、1mあたり800円〜1,400円程が相場となります。

金属板金巻きの費用相場

金属板金巻きとは、既存の木製の破風板にガルバリウム鋼板を巻いて覆い包む修理方法です。板金で破風板を包み込んで表面を保護するため、塗装よりも長持ちさせることができます。

ただ、材質が木材から金属に変わるため、建物の印象も変わる可能性があります。金属板金巻きの費用は、1mあたり3,000円〜5,000円程が相場となります。

破風板の交換の費用相場

破風板の損傷が激しい場合には、既存の破風板を取り外してから、新しい破風板に交換する必要があります。

費用は最も高額になる修理方法ですが、破風板自体が新しくなるので、3つの修理方法のなかでは最も長持ちする修理方法です。破風板の交換費用は、1mあたり4,000円〜6,000円程が相場となります。

破風板の役割


破風板とは、三角屋根の側面に設置されている板のことです。破風板が設置されていないと、屋根の側面が剥き出しの状態になって、雨水が屋根の内部にダイレクトに吹き込んでしまいます。

そのため破風板には、「雨水が屋根内部に浸入するのを防ぐ」という役割があります。また、屋根は側面や下からの力に弱いので、屋根が吹き上げられて飛ばされないよう「風を分散させる」役割もあります。

さらに、破風板は防火面でも大きな役割を担っており、破風板に耐火性の高い材料が使用されることで、火事が起こったとしても、下から上に燃えあがる炎が屋根に「延焼するのを一定時間以上抑える」ことができます。

「破風板」「鼻隠し」「ケラバ」との違い


屋根には、破風板以外に鼻隠しとケラバという部位があり、どの部位も屋根を構成する上で重要なパーツです。ただ、設置場所が似ているため、位置が混同してしまったり、違いが分からないという方も多いです。

まず鼻隠しとは、地面と水平になっている軒の先端に設置されている板のことです。破風板と鼻隠しはどちらも屋根の先端に設置されているため混同されやすいですが、それぞれ「雨樋の有無」で簡単に見分けることができます。

「雨樋がついていない妻側」が破風板、「雨樋が付いている方の側面」が鼻隠しと覚えておきましょう。

そして、ケラバは外壁から破風までの間の突き出した屋根部分のことを指します。ちなみに、外壁から鼻隠しまで突き出した屋根部分は「軒」や「軒先」と呼びます。

破風板の劣化症状や破損の原因

破風板の色あせ


破風板は、紫外線や雨風の影響を常に受けているため、徐々に劣化し色褪せが目立つようになります。

色褪せている程度であれば緊急性は低く、急いで対処しなければいけないという訳ではありませんが、そのまま放置して劣化が進行すると表面の塗装が剥がれて、破風板自体を傷めてしまう恐れがあります。

塗膜の剥がれ・ひび割れ


経年劣化などで塗膜の劣化が進行することによって、塗装の剥がれやひび割れといった症状が見られるようになります。

塗装が剥がれたりひび割れている状態では、その部分から雨水が浸入し破風板自体が劣化や腐食してしまう恐れもあるので、症状が現れた場合には塗装によるメンテナンスが必要です。

また、ひび割れの程度によっては、破風板の全面的な修理が必要となる場合もありますので、症状が軽度の段階でメンテナンスを行うことをおすすめします。

破風板にコケやカビが発生


破風板の塗装が劣化し防水性が低下してしまうと、破風板が水分を含みコケやカビが繁殖してしまうことがあります。コケやカビは一度発生すると、どんどん広範囲に広がってしまいます。

カビや藻などは見た目が悪くなってしまうだけではなく、破風板の防水性が低下している状態なので、しっかりと洗浄し再塗装で破風板の表面を保護する必要があります。

破風板の破損


長年のメンテナンス不足や雨風の影響によって、劣化が進行してしまうと破風板自体の強度が低下し、破損や穴あきといった症状が現れるようになります。

破風板自体の腐食や破損がみられる場合は、破風板の交換が必要となります。

食や破損した破風板をそのまま放置してしまうと、本来の機能を果たすことができず建物に重大なダメージを与えてしまう恐れもありますので、被害が広がる前に修理を行いましょう。

破風板の劣化や破損を放置していると雨漏りに繋がる


破風板には、雨や風から屋根を守る役割がありますが、建物の中でも紫外線や風雨の影響を受けやすく劣化の激しい箇所でもありす。

劣化や破損をそのまま放置してしまうと、雨水が建物内部へ浸入して内部腐食や、雨漏りを引き起こしてしまう恐れがあり、被害が拡大すると建物全体に大きなダメージを与えてしまいます。

症状が軽度だからとそのまま放置してしまうと、被害がどんどん拡大して大掛かりな修理が必要になってしまうので、定期的に点検をし、症状が軽度な内にメンテナンスを行いましょう。

破風板に使われる材質

破風板には、主に「木材系」「金属系」「窯業系」の3種類の材質が使われています。それぞれの特徴は以下の通りです。

木材系

木材の種類は主に杉で、安価で軽く施工もしやすいので、昔から多くの建物に使われてきました。ただ、木材は傷みやすい素材なので、他の材質の素材よりも頻繁に塗り替えによるメンテナンスを行う必要があります。

一昔前は多くの建物に使用されていましたが、他の材質に比べると防火性や耐久性が低いという理由から、現在はあまり採用されることはありません。

金属系

金属系の材質では、ガルバリウム鋼板の破風板がよく使われており、木材の下地の上にこのガルバリウム鋼板を撒いて仕上げています。

ガルバリウム鋼板とは、金属合板をガルバリウムという合金でメッキしたもので、加工性や耐火性に優れた素材です。また、耐久性も高いので破風板だけではなく、屋根材や外壁材としても使われています。

ただ素材が金属なので、長期的に雨や紫外線に晒さることで劣化し、錆が発生してしまうという点には注意が必要です。

窯業系

窯業系とはセメントや繊維質を混ぜて高温・高圧で焼き固めた素材で、外壁材としてよく使われています。材料として使われているセメントは吸水性が高いので、水分の浸透を防ぐために塗料で表面が保護されています。

窯業系の破風板は、耐久性や耐火性に優れていますが、他の材質に比べて重量があるため屋根に負担がかかりやすく、10年に1度程度の定期的な塗り替えが必要です。

その他の材質

その他の材質としては、プラスチックやモルタルの破風板が使われることもあります。

プラスチックの破風板は、軽量で加工しやすいため人気のある素材ですが、熱には弱く直射日光に当たると変形してしまう恐れがあるので注意が必要です。

モルタルは、セメントや水、砂を混ぜ合わせた素材で、モルタル仕上げの外壁の場合は、破風板が同様の質感になる事で建物に統一感を持たせることができます。

耐久性や耐火性に優れた素材ですが、建物の動きに弱く地震や劣化などによってひび割れが起こってしまう場合があります。そのため、外壁の塗り替えと一緒に塗装によるメンテナンスを行う必要があります。

まとめ

破風板は、建物を雨風から守るためには欠かせない重要なパーツですが、雨や紫外線の影響を受けやすく劣化の早い箇所でもあります。

破風板の劣化をそのまま放置してしまうと、内部腐食や雨漏りを引き起こし建物全体に大きな影響を及ぼす恐れもあるので、少しでも気になる症状に気付いたら、早めに専門業者に相談しましょう。

また、破風板の材質を変えることで、今より耐久性を向上させることができる場合もあるので、メンテナンスのタイミングで検討してみるといいでしょう。

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