Loading...

雨漏りの被害拡大を防ぐ雨養生とは?

現在日本では、地震や台風などの自然災害が後を絶ちません。自然災害によって建物に破損や不具合が生じた部分をそのままにしてしまうと、雨漏りなどの二次被害を引き起こしてしまいます。

そのため、本格的な復旧工事を行うまでの間は、建物への被害拡大を防ぐための応急処置として雨養生を行う必要があります。

しかし、このような緊急時には、不安なお客様の心理に付けこんで、勝手にブルーシートを掛けて高額な費用を請求するような悪質な業者も存在するので注意が必要です。

このページでは、雨養生のやり方や行う際の注意点についてご紹介しますので、いざという時に悪徳業者の餌食にならないよう正しい知識を事前に備えておきましょう。

被害拡大を防ぐための応急処置


地震や台風などによる暴風や暴雨によって建物に深刻な被害を受けてしまうことがあります。

こういった場合、雨漏りが発生してしまったためすぐに業者へ補修の依頼をしたとしても、周辺の多くの住宅で被害が出ているため、補修工事まで一か月以上も先になってしまうということも少なくありません。

ただ、1か月以上もそのまま雨漏りを起こしながら生活を続けるわけにもいきませんので、補修工事まで建物内への雨水の浸入を防ぐための応急処置として行うのが雨養生です。

雨漏りの放置によって想定される深刻な被害

雨漏りは、自然災害だけではなく経年劣化や施工不良など様々な要因によっておこる可能性がありますが、補修をせずにそのまま放置してしまうと、「二次被害」「三次災害」と被害はどんどん拡大してしまいます。

雨漏りの放置によって想定される被害は以下の通りです。

建材の腐食やサビ


雨漏りで最も多いのが、屋根材や外壁材など建材の腐食や金属のサビによる被害です。

雨漏りによって屋内に浸入した雨水は、じわじわと時間をかけて建物全体に広がっていきます。長期間木材が湿り続けることで、木材を腐食させる木材腐朽菌が繁殖して建材を腐食させてしまうのです。

また、腐食は徐々に進行するため、初期の段階で気付くことは難しく、被害が深刻化してから発覚するケースも多くあります。

内装材の腐食やカビ


雨漏りが内部まで進行すると、天井や内壁のクロスにシミが現れるようになります。このシミによって雨漏りに気付いたという方も多いですが、クロスにシミがある場合には周囲にカビが繁殖している可能性があるので注意が必要です。

雨漏りによって建物内部の湿度が高い状態が保たれることで、カビや雑菌が繫殖しやすい状況になってしまいます。カビや雑菌は、アレルギーや喘息、気管支疾患の原因にもなり、家族やペットの健康にも悪影響を及ぼします。

シロアリなどの害虫や害獣被害


雨漏りによって建物内部が湿った状態になってしまうと、湿った環境を好むシロアリなどの害虫や害獣が住みついてしまう恐れがあります。

シロアリが一度棲みついてしまうと、建物を支えている構造や躯体まで食い荒らされ、建物の強度が低下してしまいます。シロアリは、湿気を多く含んだ木材を好みますが、木材だけではなく断熱材や電線をかじられてしまうことも。

また、棲みついた生き物の排泄物や媒介する細菌などによっても、建材の劣化やアレルギー症状などの健康被害が起こる恐れもあります。

構造や躯体の耐久性低下


建材の腐食が進行することで、建物を支えている構造や躯体が劣化してしまうと、建物の耐久性が低下して建物が倒壊したり、天井が落ちてしまうリスクが高まります。

家電製品の故障や火災


雨漏りによって建物内部に浸入した雨水が、電気配線やコードに触れることによって漏電し、家電の故障してしまうことがあります。

また、漏電箇所に触れてしまうと、電気が身体に流れて感電してしまう恐れがあります。感電の程度によっては、命にもかかわるので非常に危険です。

漏電箇所の近くに燃えやすいものがあったり、漏電箇所が高温になる事によって火災が発生してしまう恐れもあります。

雨養生の方法

防水テープ・コーキング材

被害の範囲が小さい場合には、防水テープやコーキング材を使って雨養生を行います。

外壁にひび割れが生じてしまっている場合には、ひび割れの隙間から雨水が浸入して内部の防水シートを傷めてしまう前に、コーキング材や防水テープによる補修は必要です。

屋上やベランダのシート防水が剥がれてしまった場合には、防水テープで雨水が入り込まないよう塞ぐ必要があります。

ビニール・ブルーシート


被害の範囲が大きく雨漏りが発生している場合には、ビニールやブルーシートで被害箇所をしっかりを覆い雨養生を行います。

ブルーシートは、空気が入らないよう隙間を防水テープでしっかりと埋めてから、土のうなどの重しをバランスよく置いて固定します。

ブルーシートは、厚さによって耐久性が異なり、雨養生では#2000以上のものが推奨されています。目安として、#2000で3~6ヶ月、#3000では9〜12ヶ月程度の耐久性と言われています。

自然災害が起こるとブルーシートはすぐに品薄になってしまうため、各ご家庭でも常備しておくと安心です。雨養生で使わなかったとしても、非常時にはレインコートや防寒着の代用、避難所での目隠しとして使うことができます。

自分で屋根に登って雨養生するのは大変危険です!


屋根の上に登ってブルーシートを掛けるだけなら自分でもできそうだと思われる方もいらっしゃいますが、高所での作業は非常に危険です。

自然災害後の屋根は、雨によって滑りやすくなっていますので転落事故につながる可能性があります。

ご自分で作業を行わなければならない場合には、「滑り止めのある靴」や「ヘルメット」を着用して、安全を確保してから必ず2人以上で作業を行うようにしましょう。

悪徳業者には要注意!


自然災害後には、混乱状態の被災者の心理に漬け込んだ悪徳業者による被害が増加しますので注意が必要です。

・ブルーシートを勝手にかけて、高額な費用を請求する。
・ボランティアを装い、無料でブルーシートをかけると言って後から高額な費用を請求する。
・高額な費用を前払いさせて、連絡が付かなくなる

このような被害にあった場合、費用は支払わずに警察や消費者センターに相談するようにしましょう。

また、「今日契約していただけたらすぐに直します」「今なら特別に○○円でいいですよ」などと契約を急かすような業者もいますが、このような場合も補修工事は焦らず落ちついて検討するようにしましょう。

まとめ

雨漏りをそのまま放置してしまうと二次被害、三次被害と被害が広がり、建物だけではなく健康被害が起こる可能性もありますので、補修工事までの間に雨養生による応急処置を行うことが大切です。

ただし、高所での作業のためご自身での作業は大変危険です。転落事故などのリスクがありますので、可能な限り専門業者にお願いするようにしましょう。

また、自然災害後に増加する悪徳業者にも注意が必要です。

スタッフお気軽に
お問合せください!

最新情報

お客様の声満足度96.0%!
お客様の声

▼

お問い合せはこちら

お急ぎの方!お電話の方が早くご案内できます!
通話無料電話受付 9:00~18:00
メールでは365日24時間受付中です!
お問い合せ