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屋根に苔や藻が発生してしまう原因とは?

普段は、屋根の表面を見る機会はあまりありませんが、気付いた時には苔や藻が屋根にびっしりと生えてしまっていたというケースも少なくありません。

苔や藻は、見た目が悪くなるだけではなく、屋根に悪影響を及ぼす可能性もあります。建物を長持ちさせるためにも事前にメンテナンスの方法や対策方法を知っておくことが大切です。

このページでは、屋根に苔や藻が発生してしまう原因や苔や藻が発生することで生じる被害、メンテナンス方法などについてご説明いたします。

屋根に苔や藻が生える原因とは


苔や藻は、どちらも胞子によって繁殖します。苔や藻の胞子は非常に軽く、風で何千mも舞いあがり、空気中に1㎥あたり少なくとも数個から数百個、多ければ数千個もの胞子が空気中に漂っていると言われています。

この胞子がたまたま屋根に付着し、湿度や養分など繁殖に適した環境であれば定着し繁殖していくのです。

苔や藻が繁殖しやすい環境とは

特に以下の3つのような環境では苔や藻が繁殖しやすくなります。

屋根材の防水機能が低下している


日本瓦を除くほとんどの屋根材には、屋根材を保護するために表面に塗装が施されています。

特にスレート屋根やセメント瓦は、水を吸いやすいセメントを主材料としているため屋根材自体の防水性が低く、表面を保護している塗装が劣化するにつれて苔や藻が繫殖しやすくなります。

日当たりが悪い


日当たりが悪い環境では苔や藻が繁殖しやすくなります。特に、北側や木々に囲まれた場所など日光が届きにくい場所では、水分が蒸発しにくく、苔や藻が好む水分の多い環境になってしまいます。

そのため、日光が当たりやすい南側の屋根面に比べて、北側の屋根面では苔や藻が繫殖しやすくなってしまうのです。

湿気が多い気候や地域


苔や藻は、温暖で湿度が高い気候を好みます。そのため、川、田んぼが近くにある地域では、空気中の水分量も多くなるため苔や藻の繁殖に適した条件が整いやすいという特徴があります。

また、森や林が近くにある地域では、苔や藻の胞子の飛散量が多くなるため苔や藻が発生する確率も高くなります。

屋根に苔や藻が発生することで生じる被害

屋根に生えた苔や藻は、建物全体の美観を損なうだけではなく、屋根全体のダメージを加速させてしまいます。苔や藻を除去せずに長期間放置すると、以下のような悪影響が生じる恐れがあります。

外壁などにも被害が拡大する


屋根に繁殖した苔や藻の胞子が、雨水によって屋根から地面に向かって流れ落ちることで、外壁や雨樋などにまで苔や藻の被害が拡大してしまうケースがあります。

屋根よりも外壁のほうが目に付きやすいため、苔や藻が外壁まで拡がることで建物の美観を大きく損ねてしまう原因にもなるのです。

屋根の劣化


屋根に苔や藻が繁殖すると、苔や藻によって水はけの悪くなった屋根に雨水などの水分が滞留します。この高湿状態が長期間続いてしまうことで、屋根材自体が傷みやすくなってしまいます。

また、塗膜が劣化し防水機能が低下した屋根では、屋根材自体が水分を含み常に湿っている状態になってしまいます。その水分が固まったり溶けたりを繰り返すことによって、ひび割れなどの劣化を引き起こす恐れもあります。

雨漏りのリスク


苔や藻によって屋根材が劣化し、屋根材全体の防水性が低下してしまうことで、屋根内部まで湿気が浸透して内部の防水シートや木材まで腐食させてしまう恐れがあります。

屋根材の下に敷かれている防水シートの状態に問題が無ければ、すぐに雨漏りが発生する心配はありません。

ただ、屋根材のひび割れや苔や藻の影響で水分が屋根内部まで浸透すると、防水シートにも負担が大きくかかるため、劣化が進行しやがては防水シートの下まで水分が浸入し、下地までも痛めてしまう恐れがあるのです。

苔や藻が繁殖した屋根のメンテナンス方法

苔や藻が繁殖した屋根は、まず洗浄して取り除く必要がありますが、屋根に苔や藻が繁殖しているということは、屋根材自体が劣化していたり、表面の塗膜の防水機能が低下してしまっているという証拠です。

防水機能が低下した屋根を洗浄しただけでは、根本的な解決にはつながりませんので、屋根を綺麗に洗浄した後は、屋根塗装で防水機能を回復させる必要があります。

ただ、苔や藻が繁殖した屋根はとても滑りやすく非常に危険です。洗浄での水などによって屋根はさらに滑りやすい状態になりますので、ご自身での除去作業は絶対にやめましょう。 屋根の洗浄は専門業者に依頼してください。

屋根の苔を洗浄する方法としては、高圧洗浄とバイオ洗浄の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

高圧洗浄

高圧洗浄は、水の水圧を利用して苔などの汚れを落とす方法です。苔や藻が表面に付いているだけなど軽度な場合には、高圧洗浄で落とすことも十分可能です。 

高圧洗浄の費用は、1㎡あたり100〜300円程が相場で、足場と屋根塗装の費用が別途必要となります。

バイオ洗浄

バイオ洗浄は、一度高圧洗浄を軽くかけてから、殺菌・抗菌作用がある植物由来の原料で作られたバイオ洗浄剤を噴霧し、苔などの汚れを分解してから高圧洗浄で汚れを根こそぎ洗い流すという方法です。

苔や藻を残したまま塗装をしてしまうと、塗料の密着力が下がりひび割れや剥がれなどの施工不良を引き起こしてしまう可能性があるので、苔や藻の繁殖が進んで根を張っている場合は、バイオ洗浄がおすすめです。

バイオ洗浄の費用は、1㎡あたり250〜500円程が相場で、足場と屋根塗装の費用が別途必要となります。

苔や藻の繁殖を防ぐ対策方法

苔の繁殖を防ぐ塗料を選ぶ

苔や藻の繁殖を防ぐ対策方法としては、苔の繁殖を防ぐ塗料を選ぶというのもひとつの方法です。

現在では、様々な塗料メーカーから「防カビ・防苔・防藻」などの性能を持つ塗料が販売されているので、その中でも耐久性に注目して塗料を選ぶといいでしょう。

シリコン塗料以上の耐久性を備えた塗料を選ぶことで防水機能が高くなり、長期間屋根材を保護することが可能です。

カバー工法や葺き替え工事

カバー工法や葺き替え工事を検討されている場合には、苔や藻が繁殖しにくい金属屋根材に変更するという方法もあります。

金属屋根材は、素材が金属なため水が染み込むことがほぼなく、表面が平滑なデザインのものが多いため、表面に凹凸があるスレートやセメント系の屋根材よりも苔や藻が付きにくいという特徴があります。

また、表面が滑らかで水はけがいいので緩勾配でも問題なく施工することが可能です。

まとめ

屋根に拡がった苔や藻は、建物全体の美観を損なうだけではなく、屋根自体の耐久性が低下することにもつながります。

そのまま放置すればするほど屋根の劣化が進み、雨漏りなどの深刻なダメージにつながる恐れもあるので、屋根に苔や藻が生えている場合には早めのメンテナンスをご検討ください。

また、川や森の近くなどの苔や藻が繁殖しやすい環境にお住いの場合には、苔や藻の繁殖を防ぐ塗料を選ぶなど対策方法もありますので、屋根の苔や藻にお悩みの方はお気軽に屋根エキスパートまでご相談ください。

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