棟板金(むねばんきん)とは、屋根の一番高い位置に取り付けてある部材のことです。スレート屋根やガルバリウム鋼板、トタン屋根などに使用されています。
棟板金は、屋根全体から見て最も雨風の影響を受けやすい箇所と言えるため、定期的なメンテナンスが重要です。棟板金の修理・交換費用は、足場なしでおおよその20~30万円( 一式)です。
棟板金の修理・交換費用
棟板金の修理・交換費用は、足場なしでおおよそ20~30万円(一式)です。
※足場代が別途かかることがございます
棟板金の役割
屋根材の棟部分は貫板(ぬきいた)と呼ばれる板で押さえられており、棟板金は貫板のさらに上から被せられています。
棟板金には、屋根材同士の接合部を覆って内部に雨水が浸入するのを防ぐ役割があります。
棟板金の材質と耐用年数
棟板金で使用される材質は2000年代より前はトタンが主流でしたが、現在はガルバリウム鋼板を使用することが多くなっています。
トタンは錆びやすいという欠点がありますが、ガルバリウム鋼板はトタンに比べて錆びにくく、長持ちする特徴があります。
棟板金の耐用年数は15年前後です。ただ、棟板金を固定する際に使用する釘が抜けてくることがあるため、実際には7~10年程でメンテナンスが必要になります。
棟板金の釘が抜ける原因
棟板金の釘が抜けるのは、板金が熱膨張が原因です。
金属は太陽光などの熱によって膨張し、夜の気温が下がる時間帯は収縮します。しかし、釘は金属の膨張・伸縮の動きに追随できないため、熱膨張が繰り返されると釘が徐々に抜けていってしまいます。
特に、日当たりの良い場所は釘が抜けやすいので注意が必要です。
棟板金の修理・交換が必要な劣化症状
棟板金の釘が抜けることで様々な劣化症状が現れるようになります。
例えば、棟板金の釘が抜けた部分から雨水が入り込んで貫板にまで被害が及んでいたり、棟板金そのものが風で飛ばされてしまったなどの状況の場合は、雨漏りに繋がる可能性が高いので棟板金の修理・交換が必要です。
また、棟板金は先が尖っているため、風で飛ばされると周囲の人や建物を傷つけてしまう恐れもあり非常に危険です。
ただ、屋根の状態をチェックするのは難しいので、遠くから確認して棟板金が浮いているように見えたり、風が吹くと音がするなどの気になる症状があれば一度業者に相談するようにしましょう。
棟板金を交換するときの流れ
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1.既存棟板金・貫板撤去
既存の棟板金・下地貫板を撤去します。
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2.棟板金・下地貫板取り付け
貫板(タフモック/樹脂製)を取り付け後に、棟板金を取り付けます。
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3.完成
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