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スレート屋根の割れ・欠けを放置するとどうなる?修理方法と費用

スレート屋根は戸建て住宅で一般的によく使われている屋根材です。割れ・欠けが生じやすいため、適切なメンテナンス方法や時期を理解しておくことが重要となります。

今回はスレート屋根の割れ・欠けを放置するリスクや修理方法などをご説明いたします。劣化を放っておくと雨漏りの発生や修理費用の増大につながりますので、早期発見・早期対処が大切です。

スレート屋根の特徴

スレート屋根とは、セメントと繊維素材を混ぜて薄い板状に加工した屋根材です。「カラーベスト」「コロニアル」といった商品名でも呼ばれており、現在の日本の戸建て住宅で最も普及している屋根材のひとつです。

価格が比較的安く、軽量で建物への負担が少ないというメリットがありますが、厚みが薄いため衝撃に弱く、割れや欠けが生じやすいという弱点があります。特に築10~15年を過ぎると注意が必要です。

また、スレートは吸水性が高い素材のため、塗膜が劣化すると雨水を吸い込みやすくなります。水分を含むと割れ・欠けに発展してしまうため、定期的な塗り替えが欠かせません。

アスベスト(石綿)含有スレートに注意

2004年以前に製造されたスレートにはアスベスト(石綿)が含まれているものがあります。

アスベスト含有スレートは丈夫で割れにくい特性がある反面、割れや欠けが生じるとアスベストが飛散する恐れがあるため要注意です。

劣化が確認できる場合はむやみに触れずに、必ずアスベストの取扱いができる専門業者に依頼するようにしましょう。

スレート屋根が割れ・欠けする主な原因

スレートの割れ・欠けが起こる原因は、主に次のようなケースが挙げられます。代表的な原因を理解することで、適切な対処法や予防策につながります。

経年劣化による脆化

スレート屋根材は年月が経つにつれ、紫外線・雨風・温度変化の繰り返しによって素材が硬化・脆化していきます。さらに塗膜が剥がれると吸水性が高まり、劣化が一気に加速します。

一般的に築10~15年を過ぎると脆化が目立ち始め、少しの衝撃でも割れやすくなるため、まずは適切な時期に専門業者による点検を実施することが大切です。

飛来物による衝撃

台風や強風で飛んできた枝や石、その他の飛来物がスレートに直撃すると割れが生じます。

脆化が進んでいる屋根材ほど、小さな飛来物でも割れやすくなっているため、台風シーズン後は必ず点検を行いましょう。近年では自然災害による被害リスクが高まっていますので、注意が必要です。

屋根の上を歩いたことによる破損

点検やアンテナ設置・太陽光パネル工事などで屋根に上がった際に、踏んではいけない部分に登ってしまい踏み割ってしまうことがあります。

スレートは踏む位置を誤ると簡単に割れてしまうため、屋根に上る作業は必ず専門知識のある業者に依頼するようにしましょう。

凍害

寒冷地では、スレートに吸収された水分が冬季に凍結・膨張を繰り返し、素材の内部からひびが入る「凍害」が発生します。

特に塗膜が劣化して吸水性が高まったスレートは凍害のリスクが大きくなるため、定期的に塗り替えを行って防水性を維持する必要があります。

地震や車の振動による揺れ

大きな地震の揺れや日々の走行車による振動で、屋根材同士がぶつかり合ったり、固定が緩んでひび割れが生じる場合もあります。

特に、すでに脆化が進んでいるスレートは地震後に割れる可能性が高まるため、台風シーズンと同様に地震発生後は早めの点検が必要です。

施工不良

屋根の設置時に釘の打ち方が不十分だったり、下地処理が適切でなかった場合、特定の箇所に負荷が集中して割れてしまうことがあります。

施工直後や数年以内に割れが発生した場合は施工不良の可能性があるため、施工業者に状況を確認してもらうようにしましょう。

割れ・欠けを放置するとどうなるのか

「少しひびが入った程度なら大丈夫では?」と思いがちですが、スレートの割れ・欠けは放置するほど被害が広がっていきます。

被害は屋根の内部から進行し、気づいたときには手遅れになっているケースも少なくありませんので、早めの対処が重要です。

防水シートへの負担が増大する

スレートが割れると内側に雨水が浸入し、スレートの下に施されている防水シート(ルーフィング)に直接雨水が当たるようになります。

防水シートは雨水の浸入を防ぐ「二次防水」の役割を担っており、建物を守るうえでとても重要な部分です。

この防水シートが常に雨水にさらされ続けると劣化が急速に進み、やがて雨水の浸入を防ぐ機能が失われて、屋根全体に雨水が回ってしまいます。

雨漏りが発生する

防水シートの劣化が進み、屋根内部に雨水が浸入すると雨漏りに発展します。雨漏りは天井や壁にシミが現れて初めて気づくケースが多く、その時点では既に屋根内部でかなりの被害が広がっていることがほとんどです。

雨漏りは木材や鉄部の腐食、シロアリ・カビの発生、躯体の耐震性低下などさまざまな被害をもたらす非常に危険な状態です。

野地板・垂木の腐食

雨水の浸入が続くと、屋根内部の屋根材を支える野地板や垂木が腐食し、最悪の場合は屋根の一部が陥没するリスクがあります

腐食した下地材は交換が必要です。被害を放置し腐食が進むと、屋根全体の強度が低下して修理範囲が大幅に広がり、費用も跳ね上がります。

割れた破片が落下する

割れたスレートの破片が強風や振動をきっかけに突然落下し、人・車・隣家に被害を与える恐れがあります。

落下事故による損害賠償問題に発展する可能性もあるため、割れ・欠けが確認できる場合は必ず早めに対処するようにしましょう。「まだ落ちていないから大丈夫」という判断は非常に危険です。

周辺の屋根材への劣化の波及

割れた箇所から浸入した水分が原因で、割れているスレートだけではなく、隣接するスレートにも影響を与えていまいます。

苔・藻の発生や吸水による劣化の拡大など、一枚の割れが放置されることで大きなトラブルに発展し、修理が必要な範囲も広がっていきます。

修理費用が大幅に増える

割れ・欠けの段階で対処すれば数万円の部分修理で済むものが、雨漏りや下地の腐食まで進んでしまうと数十万~百数十万円規模の全面工事が必要になる場合もあります。

早期に対処するほど費用は抑えられますので、劣化がみられる場合は放置せずに専門業者に調査を依頼しましょう。「後でまとめて直せばいい」という発想が、最終的に大きな出費を生むことになります。

スレート屋根の割れ・欠けのサインを見逃さない

以下のような症状が現れたときは、早めに専門業者に点検を依頼することが大切です。屋根は普段目が届きにくい場所ですが、だからこそサインを見逃さないようにしましょう。

・地上や2階の窓から屋根を見ると、ひび割れや欠け・ズレが確認できる
・雨天後や翌日に天井や壁にシミ・水滴が現れた
・雨音が以前より大きくなったまたは雨の音が変わった気がする
・雨樋にスレートの破片・粉が溜まっている
・屋根に苔や藻が目立ってきた
・築10年以上で一度も点検・塗装を行っていない
・台風・地震・大雪などの自然災害の後に点検をしていない
・近隣で屋根の修理工事をしている家をよく見かける(同じ時期の建物は同様に劣化が進んでいる)

スレート屋根の修理方法

スレート屋根の修理方法は、劣化の程度や範囲、屋根の状態によって選択肢が変わります。修理方法をよく理解して、最適な選択をしましょう。

コーキング(シーリング)補修

軽度なひび割れで亀裂が細い場合は、コーキング材を充填して補修することが可能です。

比較的短時間で施工でき、費用も抑えられますが、あくまでも応急的な処置です。素材自体の脆化は進み続けるため、いずれはスレート材の差し替えなどの補修が必要になります。

注意点として、DIYで市販のシーリング材を使う方もいますが、絶対にやめてください。屋根に上った際に正常なスレート材を踏み割ってしまったり、誤った方法で隙間を塞いだことで雨漏りに発展する恐れがあります

割れたスレートの差し替え

割れ・欠けが発生している部分のみを新しいものに交換する方法です。

使用中の商品が廃番品の場合は同形状・近似色の代替品を使用するため、色の違いが気になる可能性があります。ただ、機能的には問題ありません。

差し替えの際は、同時に屋根材の下の状態も確認してもらうと安心です。防水シートや下地材に劣化が見られる場合は修繕工事を行い、劣化進行や雨漏り発生を食い止める必要があります。

屋根塗装

スレート屋根は吸水性が高いため、定期的な塗装で表面の防水性を維持することが非常に大切です。塗膜が劣化すると水分を含みやすくなり、割れ・欠けが発生してしまいます。

もし割れや欠けがすでに発生している場合は、塗装前にコーキング補修や部分的な差し替えを行います。割れた状態で塗装すると、すぐに割れが再発したり、雨漏りにつながる可能性があります。

また「縁切り(タスペーサー)」と呼ばれる作業も重要です。縁切りとは、屋根材同士が重なる部分が塗料で塞がれないように隙間を作る作業のことです。縁切りを行わずに屋根材同士が重なる部分を塗料で塞いでしまうと、屋根内部の水分が正常に排水されずに雨漏りを引き起こします。

カバー工法(重ね葺き)

カバー工法とは、既存のスレート屋根の上から、新しい防水シートや屋根材を重ねて設置する方法です。割れ・欠けが広範囲にわたって発生している場合や、屋根材の耐用年数を迎えている場合はカバー工法が適しています。

屋根が2重になるので建物への負担を最小限に抑える為に、比較的軽量なガルバリウム鋼板やアスファルトシングルなどを被せるのが一般的です。

既存の屋根材を撤去する費用が不要のため、葺き替えに比べてコストが安く済み、工期も騒音・粉塵も少なめです。ただし、下地の腐食が進んでいる場合やカバー工法を一度行っている場合、屋根全体の重量が過大になる場合はカバー工法では対応できません。

また、スレート自体の問題は解消されますが、下地に関してはそのまま残るため、事前に下地の状態を徹底的に調査することが重要です

もし下地が腐食しているにもかかわらずカバー工法を行うと、屋根内部の水分によって雨漏りが発生したり、建材の劣化スピードが早まってしまう恐れがあります。

葺き替え

既存のスレートをすべて撤去してから、新しい屋根材を設置する方法です。カバー工法では対応できないほど下地の劣化が進行していたり、雨漏りしている場合などは葺き替えを行います。

カバー工法とは違い、葺き替えであれば防水シートや下地材も新しいものに交換できるため、屋根全体の耐久性や性能を完全に復活させることができます。

既存の屋根材や下地材の撤去に費用がかかるため、屋根のメンテナンスとしては最も高額になりはなりますが、長期的にみると安心感はあるでしょう。

修理費用の目安

以下は一般的な30坪程度の住宅を例にした費用の目安です。実際の費用は屋根の形状・勾配・材料の種類・劣化状況などによって異なります。

葺き替え工事でアスベストが含まれている場合は、別途料金がかかります。

修理方法 費用目安 工期の目安
コーキング補修 1〜5万円(数箇所) 半日〜1日
スレートの差し替え 1〜5万円(1箇所あたり) 1〜2日
屋根塗装 40〜70万円 10〜15日
カバー工法 80〜140万円 6〜8日
葺き替え 140〜200万円 7〜10日

まとめ

スレート屋根の割れ・欠けは、経年劣化・飛来物・踏み割れ・凍害・地震など、さまざまな原因で発生します。

放置すると防水シートや野地板の劣化・雨漏りの発生・破片の落下事故などに発展し、建物全体と周辺に深刻な被害をもたらします。

スレートの割れ・欠けは「小さな問題」ではありません。早期に対処すれば部分修理で済みますが、雨漏りや下地腐食まで進んでしまうと修繕費用が大幅に増えます。

築10年を過ぎたスレート屋根は特に注意が必要ですので、定期的にプロによる点検を実施するようにしましょう。正しい方法でメンテナンスすることで、屋根材の寿命を延ばすことにつながります。

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