
工場や倉庫では、作業者の健康や快適性を確保するために、屋根の上にベンチレーターと呼ばれる設備が設置されている場合があります。
ベンチレーターは、屋根の上に設置されているため、一度雨漏りが発生してしまうと、被害がどんどん拡大してしまう可能性があるので注意が必要です。
このページでは、ベンチレーターから雨漏りする原因やメンテナンス方法などについて説明いたします。
ベンチレーターとは
ベンチレーターとは、工場や倉庫、大型ビルなどの屋根の上に設置された換気部材のことで、室内外の温度差を利用して空気を循環させることで、室内の温度や湿度を調整する役割があります。
ベンチレーターから、換気や排気を行うことで室内の熱気や湿気だけではなく、有害なガスや悪臭、粉じんなども効果的に排出し新鮮な空気を供給することで、作業者の健康や快適性を確保することができます。
ベンチレーターを設置していない工場や倉庫では、換気や排気ができないことで屋根の上部に熱がこもりやすく、天井や断熱材がない場合が多いため、屋根から受ける熱がダイレクトに室内に影響を与えてしまいます。
この影響によって、冷暖房の作業効率が低下したり、結露が発生してしまう可能性が高まり、特に冬場は屋外との寒暖差によって発生した結露が天井から滴り落ちて商品や精密機械が水濡れしてしまう恐れもあります。
このような問題を防ぐためにも、ベンチレーターは非常に重要な役割を果たしているのです。
ベンチレーターから雨漏りする原因
ベンチレータから雨漏りする原因としては、主に「経年劣化」と「施工不良」の2つのパターンが考えられます。経年劣化では、特にサビの発生やコーキングの劣化、板金の歪みに注意が必要です。
サビによる腐食
ベンチレーターは、金属製の部材なためサビが発生しやすく、サビの腐食が進行すると強度が低下して穴が開いてしまうことで雨水が浸入します。
ベンチレーターの表面や溶接部分を保護している塗膜が劣化することによって、金属部分に水分が触れてサビが発生してしまいます。そのため、定期的にサビ止めや塗装を行い表面を保護する必要があります。
コーキングの劣化
ベンチレーターは、屋根に穴を開けて設置するため、継ぎ目部分はコーキングで塞がれている場合があります。
しかし、経年劣化によってコーキングが伸縮性を失い固くなることで、肉痩せや亀裂を起こし、それによってできた隙間から雨水が浸入してしまいます。
コーキングの寿命は10年程度となるため、10年前後を目安に定期的な点検やメンテナンスが必要です。
板金の歪み
屋根の上に設置されたベンチレーターは、雨風の影響を受けやすいため、経年や強風によって板金が歪むことでできた隙間から雨水が浸入する場合もあります。
施工不良
稀ではありますが、施工不良によって早期に雨漏りが起こってしまう場合もあります。
原因としては、雨仕舞のための板金の取り付け方で不具合が生じていたり、傾斜が不十分で雨がうまく排水ができていないなどが考えられます。
ベンチレーターの雨漏り修理の方法
部分補修
劣化の程度が軽度な場合は、部分的な補修で対応が可能です。開いてしまった隙間を溶接やコーキング材で塞ぐことで、雨漏りを改善します。
ベンチレーターの交換
破損など劣化の程度が深刻な場合には、補修での対応が難しいためベンチレータ自体を新しく交換する必要があります。
まとめ
工場や倉庫で雨漏りが起こってしまうと、商品や機材に影響を及ぼし、生産性が低下しまう恐れもあります。
また、ベンチレーターだけではなく、屋根材や固定しているボルトも経年によって劣化しますので、被害を最小限に抑えるためにも、定期的な点検が非常に重要です。